2009 Suzuka 8hours 終幕
お疲れ様です。
2009年の夏が終わりました。
7月26日 Free走行
Freeでマシンの調子と体慣らしを兼ねてコースイン。
予選で外したマシンセットも対策により改善♪ よし、これならいけると2週目…
スプーンカーブでまさかの転倒。
原因はマシンのクーラント(冷却水)が吹いてしまい、タイヤがスリップ。
そのまま勢いよく転倒してしまいました。幸い怪我は軽傷。
決勝が始まるまでメカニック達が必死で修復作業にかかりました。
決勝AM11時
なんとかマシンは修復完了!無事に8耐のグリッドに並ぶことが出来ました。去年の8耐はPITでスタートだった事を思うと自分が今スタートライダーとしてこの場所に立っている事実に少し興奮(^^♪
マシンを反対側で支えている監督の顔はイイ顔してます。
サーキット中が一斉にカウントダウンが始まり、いよいよスタート!!
片足を引きずりながら必死でマシンに駆け寄り、飛び乗り、エンジン始動と共にクラッチミートし発進!
見事なスタートが決まりました。
一気に7台くらいは抜けたかな??
それからも必死で追い上げモード全開であと1周でpitinという時点では31番手。
19台抜きで第二ライダーにバトンタッチ!といきたかったのですが、ラスト1周のスプーンカーブ…後続車がブレーキミスで僕のマシンに激突。2台まとめてコース外にぶっ飛んでいきました…。 Freeでもスプーンで転倒、決勝でも…。
マシンはクラッシュパッドの上まで上がり、体は…
なんとか必死でマシンに駆け寄り、オフィシャルに早くマシンを下ろしてくれと叫びました。
マシンは無残な姿になり、頼むからエンジンかかって!と何度もセルを回すがエンジンに火は入りません。 決勝前にメカニックに言われた言葉『なにがあってもPITまでは帰って来い。絶対にマシンは直したる』その言葉が頭をよぎり、再度エンジンスタート! するとエンジンに火が入りました。ボロボロのマシンでスロー走行しながら自力でPITに帰って来る事ができました。マシンはメカニックに任せて僕はかつがれて休憩室へ。
思っていたより右足首の状態がひどく、パンパンに晴れ上がってきました。マシン状況を聞いて、メカニックに直せると聞いた時点で一安心。僕は医務室へ向かいました。
ピットに戻ると、なんとかマシンは修復され、第二ライダーの岩谷選手がコースイン。さすがに順位はがた落ちでしたが、目標は完走! 絶対に諦めない!!
その思いが強く、僕の精神力も半端なく強くなりました。
その頃から空が曇り出し、天気が怪しくなってきました。
途中、岩谷選手がピットイン。 レインタイヤに交換してすぐにピットアウトしていく姿を見て、完全にWETか…と思いながら自分の出番を待ちました。
右足首はガチガチにテーピングで固定。鎮痛剤で痛みをごまかす。
沢山の人がピットに心配して駆けつけてくれました。 無理はあかんよと声もかけて頂いたりしたのですが、この僕が諦めることは出来ない性格なんで…(笑) それにこの雨の中、応援してくれてる方々を思うと諦めれるわけないじゃない!
大丈夫ですよと笑顔で皆様には挨拶♪
出番がきたのでライダーチェンジ。 その頃鈴鹿は豪雨…。8耐史上歴史的の雨…。コースコーションが入り土砂降りの中周回を重ねました。
4時間経過…
岩谷選手がピットイン。 内容はまたもやクーラント漏れ。 よく気づいてくれたと感謝。
ピット作業を終えて再スタート。
ここまできたら順位なんて関係ない。目標はチェッカーを受けること。
それを目標にチーム一丸で戦いました。
そして最後のライダーチェンジが回ってきました。監督やメカニックが『あとはチェッカーや。思い切り楽しんで来い!』と僕を送り出してくれました。
ライトオンのサインが出されあたりは見る見るうちに暗くなり、コースが光のパレードとなりました。
雨は降り続け、前もはっきり見えない状況で周回を重ねました。
気がつくとイエローランプが点滅し、コースオフィシャルが手を大きく振って祝福してくれてるのに気が付きました。
『8時間が終わったんや…』
予選50位
決勝49位
そう思うと熱いものがこみ上げてきました。
300Km耐久からこの瞬間まで、いろいろありすぎて… 色々なことが頭を過ぎりました。
…なんて言えば良いのか… 全ての支えてくれた関係者様、応援頂いた方々に…
とにかく!本当にありがとうございました!
8耐の花火を見上げてると…
『今年の花火は去年の花火とは一味違うやろ』とメカニックが…
『せやな~』
グッとくる一言でした(;_;)
8耐写真はまたHPにでもまとめてUPしますので宜しくお願いいたします。
2009年の鈴鹿8耐が終わり2010年の8耐が幕を開けました。
来年も鈴鹿で会えるよう頑張りますので、宜しくお願いいたします。
P.S 怪我の具合ですが、靭帯がちょっと(笑) 頑張って治療しまーす♪