全日本選手権 岡山 決勝
お疲れ様です!
燃え尽きた全日本…。
予選通過と共に僕に降りかかってきたのは、緊張と不安でした。
6年目のロードレース生活で初舞台となる全日本。
過去に2度の挑戦し、玉砕された決勝の舞台。
そのグリッドを手に入れた僕はなにか特別な想いが溢れました。
最下位での予選通過ですが、通過は通過。
やるしかない…と自分に言い聞かせました。 しかし、20周というスプリントレースをJSBという怪物で走りきることが出来るのか?という不安がありました。
金曜日からフリー走行、予選と、体も酷使して迎える決勝。
8耐を経験しているという心強い部分はあれど、鈴鹿と岡山では疲れ方が違う。
しかし、グリッドは手に入れたんだからやるだけ。そう、やるだけやと思い決勝の朝を迎えました。
AM5時45分に目覚めた(笑)
なぜか決勝の朝は早起きなんです。GP125時代からそれは変わらず、その度ごとに 真剣にレースしてる なんて自分で思います。
AM9時
フリー走行が始まりました。
予選からガラリと足回りを変更してコースイン。
10分が経過したころ、マシンに異変が。
ウィークから何度かあったミッショントラブル。
シフトアップが上手くできない、というかミッションが入らない。。。
やはり電圧…?と思いながら電圧計を見るとかなり電圧が落ちてる!
ピットインし、メカに相談し、走行中止となりました。
ピットに戻り、原因を調べるとピックアップコイルが焼けてしまい、充電できない状況になっていた模様。
普段仕事で何度も経験した光景なので、コイルを変えればOKと一安心。
しかし、僕のマシンはキットと呼ばれるパーツが使われており、スペアがあるかどうかが問題。
メカさんが持ってきてくれたパーツBOXを探すが同じコイルは見つかりませんでした。
ノーマルに戻すという手段はあるのですが、そうすると2次カバーがない。。
どうしようと考えるが、決勝までに修理しなくてはと焦りが…。
パーツBOXに一つだけ使えそうなコイルを発見。
コイル自体は同じものだが、接続するカプラーの形が違う。しかし、ばらして繋げれば使えるんじゃない?とやってみることに。
結果は成功。バッテリー電圧もあがり、なんとか決勝を走れる状態になりました。
僕もスタッフも一安心。
さあ来い決勝!!です☆
各クラスが決勝を終え、PM2時JSBスタート進行が始まりました。
実際グリッドに並ぶと今までの緊張や不安はなく、たぶんいつもの怖い顔になっていたと思います。(笑)
遠かった全日本のグリッドに立ち、僕もメカもあまり話しませんでした。
それぞれが感じていたのだと思います。
熱い思いを。
そしてレースが始まり、スタートから序盤はポジションも大きく上げ、マシンも僕も今までになくノリノリでした。これはいけるぞなんて思いながら走行していると、マシンがドンドン爆音に…。
5週目くらいから音は大きくなり、鼓膜が破れるんじゃないかという爆音に…。
乗っている僕には見えない部分なので解りませんが、マフラーが外れたような爆音です。
耳栓をして乗るライダーではないので、頭が割れそうなくらいうるさい。
このまま走行していいものかと不安がよぎりました。
躊躇しているうちに後続のライダーにあっさりとストレートで抜かれ、マシンパワーも確実に落ちてるような気がしました。
中盤は頭が割れるか自分との戦いでした。コース上では転倒車も多く、大変なレースでしたが、後半に入るとマシンに対して抱いた不安や爆音により頭が割れそうな自分自身もすべて限界までやってやると思い、気にせずアクセルをあけ、思い切り攻め込みました。
順位はだいぶ落ちてしまったけど関係ない。 タイヤもたれまくった後半でベストを尽くすんやとアクセルを開けました。
一時はオーバーランでグラベルにまでリヤタイヤがのっかり砂煙を上げながらもコーナーに飛び込んで行きました。
限界まで挑戦と今まで頑張ってきましたが、今回の限界への挑戦こそ挑戦だったんやと今思います。
おかげさまで最終LAPにベストタイム付近が出ました。
NEWタイヤで必死で出したベストタイムを19周もの周回を使いきったタイヤで出せたことは大きな成長だと思います。
JSBというバイクの乗り方が少し解った気がします。
今回のレースで二つ成長しました。
一つは全日本のグリッドに並んだ事。もう一つは走り方が少し解ってきた事。
特に後者は大きく、今後のレースに反映できると思います。
岡山まで駆けつけてくれた皆様、本当にありがとうございました。
この日記を楽しみにしてくれている皆様、本当にありがとうございました。
ブサイクな結果で申し訳ないですが、おかげさまで無事に転倒なく完走することができました。
次のレースは12月のウェストチャレンジカップ鈴鹿です。
今年の締めくくりレースです。
悔いのないようにテッペン目指してガッツリいくんで皆様よろしくお願いいたします!